| ●予定日 [2000年07月13日(木) 40W0D] |
ついに予定日になりました。 昨日の健診では子宮口が現在0.5cm開いていて、先生曰く、「頭は下がってきているけど、もうちょっとかかるかな?」 そして、「産まれなかったら来週また来てね」とのこと。うむー、まだ時間がかかるのかな?? それなりに、赤ちゃんも大きくなっているみたいだし、あまり大きくなりすぎるとお産が大変になりそうで、それは私も嫌だし、あんまり遅れるのも不安なので、昨日から、「歩け歩け運動」実施中!!(笑)
その運動のせいかどうか、今日はかなり頻繁にお腹が張り、ちょっと腰が重い感じもするし、まあ、それなりに、兆候があるみたいです。
ニュースで騒がれている皆既月食は16日の日曜日。 よく、お産は、満月の日や満潮の時が多いというので、その頃かもしれません。 でも、なんだか、このままただの、お腹の大きな人間として一生を過ごすのかもしれないなんて、思ったりする、今日この頃でもあったりして(^^;;
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| ●妖怪腹デカ女 [2000年07月16日(日) 40W3D] |
予定日から3日過ぎました。 まだその予兆が無い。。。 このまま出産なんか無くて、妖怪腹デカ女として一生を過ごすのではないかというような気分までしています。 初産は遅れるというけれど、なんだか落ち着かない日々が続いていて、いっそのこと、産まれてきて欲しいなぁ、なんて思ってしまうけれど、こればっかりはお腹の子次第ですね。 早く産まれるように、と思って、予定日過ぎくらいから、積極的に散歩をしたり、家事を手伝ったりと、動くようになったら、だらだらとサボっていたときより、体調が良くなってきて、ますます産まれるような傾向がなくなりつつあります(^^;; うむー、どうしろっちゅーねん! ま、病院の待合室で「もう10日も遅れてますぅぅ」とか言ってる人もいたし、ネットで知り合った人も、2週間くらい遅れて出産した人もいるので、そんなもんだろうとゆったりとかまえていればいいんでしょうけどねぇ。。。 周りの人たちも落ち着かないみたいで申し訳ないです。 早く、産まれておいでー。みんな君を待ってるんだよ〜!!
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| ●兆候 [2000年07月18日(火) 40W5D] |
昨夜(17日深夜)から、なんとなくお腹の張りがひどくなり、18日の午前2時ごろから、張りが10〜15分間隔になりました。 病院からは、陣痛が10分間隔くらいになったら連絡して入院、と言われていますが、お腹の張りははっきりと感じるものの、「陣痛」というほどの痛みではなく、このくらいの痛みなら、まだ産まれそうも無い、どうせなら、朝まで待ってみよう、と思いとどまり、それでも、張りが起きた時間をチェックしつづけました。 朝、6時。いつものように朝食。 両親に陣痛(?)のことをしらせて、「いよいよ、今日かな?」なんて話をしながらも、ご飯だけはしっかり食べる私。 食事が終わってから、一応、入院のための荷物を再チェック。 だーりんに電話で連絡。今日発売の新聞を、買えるだけ買っておいてもらうように頼む。 8時から受け付け開始だけど、「私の青空」を見てから・・、と思い、テレビを見る。 その後、祖母が同じ病院の眼科に、今日10時に予約を入れてあるということなので、じゃ、そのときに一緒に行こうと、少し横になりました。 ふと目が覚めたら9時。 なんだかとっても晴れやかな気分。陣痛どころか、お腹の張りもなんのその。 ・・・ということで、結局、定期的にあったはずのお腹の張りが消えてしまいました。
午後、それでも、鈍い生理痛のような腰のだるさが続き、なんとなく不快だし、せっかく入っていた気合が失せたし、、ということで、すっかり堕落して、ゴロゴロとして過ごしていたら、「おしるし」がありました。 「おしるし」というのは、非常に軽い出血のようなもので、お産が近づいたしるしになるからそう呼ばれているらしいです。無い人もいるとか。 「おしるし」が出たから、そろそろかと、また気力が復活しましたが、肝心の陣痛がまだ来ません。 ・・・で、今に至っておりまする(^^;;
今、またなんとなく軽いお腹の張りをそれなりに定期的に感じているので、一両日中には産まれるのかな?という感じもしますが、こればっかりは本当にわからないねぇ。。。 ま、明日は定期検診の日なので、もし何も無くても、病院に行ける。 病院に行くことによって、なんとなく訳のわからない不安が払拭されるのが、せめてもの救いです。
それにしても、、また眠れない夜になってしまうのかなぁ・・。 すっかり昼夜が逆転しているぶうでした(^^;
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| ●ぶうの一番長い4日間(前編) [2000年07月22日(土) 41W2D] |
7月18日(火)
朝方、陣痛が始まる。 なんとなく定期的にお腹が張る感じがするが、まだ「痛い」といえるほどでもないので、ちょっと様子を見る。 昼前にちょっとうとうととお昼ね。起きると、嘘のように痛みは消えていた。 やっぱり「陣痛」ってこの程度ではないらしい。 まだ、胎動も感じるし、もう少し伸びるかな?
7月19日(水)
昨日より痛みが強い。そろそろかもしれない。 朝から時計とにらめっこ。痛みが定期的に来るという話は聞いていたが、本当にぴったり10分間隔になっていて、ちょっと感動してしまった。人間である前に動物であるという事を、つくづく実感する。 「痛みが10分間隔になったら病院に連絡を」と言われていたので、朝、8時頃病院に電話する。助産婦さんの話では「初産だし、もう少しかかると思うので、ちょっと家で様子を見て、破水したり、痛みの間隔が短くなったらもう一度電話して欲しい」と言われる。 昼頃まで待つが、まったく変化なし。 昼ご飯を食べた後、少し昼寝をしたら、また痛みが遠のいてしまった。 親が心配して、はげましてくれるのだが、なぜかイライラして、涙が出てきた。 水曜日、という事で、健診予定日でもあったので、病院に行って診察を受ける。 診断の結果、まだ子宮口は1.5cmしか開いていないし、陣痛も弱いらしい。まだまだ時間がかかりそうだ。 予定日を2週間以上過ぎると、赤ちゃんも大きくなりすぎるし、胎盤も劣化してきて、危なくなるので、もし、月曜日(24日)までに生まれなければ入院、陣痛促進剤等で、人工的に出産をしようと言われ、入院用の書類を渡される。 陣痛促進剤かぁ。。それだけは避けたいなぁ。。。(ToT)
家に帰って、その旨みんなに報告。なんとなく空気が重く感じられる。 午後、私が訳も無く泣いたので、里帰り中の姉が心配したらしく、だーりんに電話をしたらしい。夜、だーりんとちょっとだけドライブ。 ファミレスで、お茶を飲んだのだが、また陣痛が来て、あまり楽しめなかった。
7月20日(木)
陣痛が5分間隔になる。朝御飯中も痛くて、箸が止まるというような状態。 8:30過ぎに病院に電話。とりあえず行ってみる。 診察を受けるが、まだ子宮口が開いていない。住所を聞かれるので、病院から5分程度の場所だと答えると「帰りなさい」と言われる。帰る。家の人に笑われる(^^;; それなりに元気だけど、相変わらず陣痛が定期的にある。不安がつのる。 夕飯の後、まったく理由も無く泣きたくなる。我慢しようと思ったが、その気力も無く、泣いたら涙が止まらなくなって困った。親が心配しているのが解るがどうしようもない。 自分でも理由がわからないのだから。。 タイミングよく、だーりんが仕事を終えて様子を見に来る。ちょっと話をしたらだいぶ落ち着いた。でも、陣痛は前よりひどくなってきた。 夜、もう一度病院に行くが、やっぱりまだ子宮口が開いていないとの事で帰される。 布団に入ってからは、陣痛が辛くて眠れず。紛らわすために歌を歌いながら過ごす。
(つづく)
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| ●ぶうの一番長い4日間(後編) [2000年07月22日(土) 41W2D] |
7月21日(金) 結局、ほとんど眠れないで、長い夜が明けた。 陣痛も辛いし、おしるしも量が増えてきたし、3度目のしょうじきで、朝、また病院に行く。 毎回同行してくれている母は、また帰されるだろうという推測で、入院に必要な荷物は車の中に置きっぱなしで来る。 診察を受けると、子宮口が、4cmに開いているので、入院しようと言われる。 なんだか、やっと許された(何に?)ような気がして、とても嬉しかったが、大変なのはこれからだろうと思いつつ陣痛室に行く。陣痛室はベッドが3つあったが、他には誰もいなかった。 朝食が出るが、陣痛もひどく、食欲も無くてほとんど食べれず。母に食べてもらう。 陣痛は5〜10分に1度来るが、たまに無くなる時もあり、まだ間隔が一定とは言えそうも無い。今日中に生まれるのだろうか。。 10:00頃、だーりんが来る。「どうせまた帰されるだろう」と安易な気持ちで付いてきた母は、家事がまったくやっていないというので、だーりんと付き添いを交代して、一度家に帰る。 昼頃になっても、状態はあまり変わらず。逆に、なんとなく元気になっている自分に気がつく。またこのまま陣痛が無くなってしまうのではないかと、ちょっと不安。 定期的に診察をしに来てくれるが、あまり進展がないらしい。 昼御飯が終わった頃、母が戻ってきて、だーりんは仕事に行く。夜もう一度来ると言う。 夕方頃から、痛みが強くなり、トイレに行くのにも一苦労になる。 「今のうちにシャワーを浴びておけば?」という看護婦さんの言葉に、シャワーを浴びに行くが、シャワーの最中も陣痛が来て、立ち上がれなくなる(^^; ま、出産すると2日くらいはシャワーも浴びれなくなるというので、無理してでも、シャワーを浴びて、良かったかもしれない。
23:00、だーりんが仕事帰りに来る。付き添いを母と交代。 その頃、産婦人科の先生も来て、「このまま明日まで産まれなかったら、促進剤を使おうね」と言って帰る。 やっぱり促進剤を使う運命なのか?私。。
7月22日(土) 0:00過ぎて、陣痛がきつくなる。ほとんど間隔が無くなって、痛みも最高潮になる。 母親教室で言われた呼吸法など、やっている暇がない。とにかく、叫び声を上げないと我慢できない痛み。こんな感じははじめて。 とにかく「にいさん(←普段だーりんの事をこう呼んでいる)、痛いよー」と叫びつづける。自分でもおかしいんじゃないかというほど、叫びまくっていた。 陣痛と陣痛の間が1−2分あった時、最近寝付かれなかった事も手伝って、どうも寝てしまうらしく、短時間なのに、いろいろな夢を見た。よく、死ぬ直前、今までのことが走馬灯のように流れていくと言うが、それに近い状態だったような気がする。 母が出てきたり、義兄がでてきたり、高校の時の友達がでてきたりした。 それがあまりにリアルで、夢の中の人と、私は一生懸命話をしていたのだが、どうも、それがはっきり声に出ていたらしく、付き添っていただーりんは、私がついにおかしくなったのかと思ったらしい。ひたすら不安がっていた。 2:00過ぎに診察してもらった時点で、子宮口8cm。 全開で10cmにならないとお産にならないのだが、あと2cmがなかなか開かない。 時折、肛門のあたりに力を入れたくなる。いわゆる「いきみ」たくなるというのはこういうことだろう。でも、いきんではいけない、我慢しろ、と言われつづける。 自分ではまったく時間の感覚が無く、すごく時間が経ったと思ってだーりんに聞くとまだ5分くらいしか経っていなかったり、本当に時間の流れが長く感じた。
ずっと我慢していたのだが、あるとき、ふと、「もう、どうにでもなれ」と思った。 もうこんな思いはたくさんだと思った。 痛さに任せていきんでしまった。 すると、、下腹部で水風船が割れたような感覚。破水。 だーりんに告げて、助産婦さんを呼んでもらう。これでもう有無も言わさずにお産に入れるだろうと少しほっとした。 助産婦さんが来て、診察の結果。子宮口が全開していることが判明。そのまま分娩室へ。 だーりんに、家に電話してもらう。こんな状況でも意識がはっきりしていて、陣痛室から分娩室まで自力で歩けるし、だーりんに電話をするように指示できる自分が、ちょっとおかしかった。付き添いの看護婦さんが先生を呼ぶように他の看護婦さんに指示をしているのもはっきりと聞こえた。
分娩室のベッドに寝たときに、「いきんでいい」と言われて、なんだか嬉しくなってしまった。 ただ、分娩中ももちろん、ひじょーーーーに辛かった。 陣痛にあわせていきむのが大変。しかもなかなか出てこない。 目を開いて、オヘソの方を見るようにと言われ、それを守ろうとがんばると、黒い頭がようやく見えた。しかし、私のいきみ方が足りず、途中で止まって、そしてまたひっこんでしまう(^^;; そんなことを2度ほど繰り返してしまった。 もう何がなんだかわからなくなって、半ばあきらめかけていたときに(あきらめてどーするって感じだが(^^;)、突然先生から他の呼吸法をさせられる。母親教室では、この呼吸法は、お産が終わった時にする呼吸法だと言われたような気がした。おかしいな?と思っていたら、「はい、がんばってー!!」といわれ、とにかくがんばってみた。 股の間につかえていた堅いものがいきなり外れた感じ。楽になった。 赤ちゃんの頭が出たらしい。 その後は生暖かいものが出てくる感じがして、ついに出産の時を終えた。 助産婦さんの声が聞こえる。「5時12分です」 そうか、もう5時だったんだ。。と思った時、小さな声だったが、赤ちゃんの泣き声が聞こえた。先生や助産婦さんに口々に「おめでとう」と言われる。そして、産まれたばかりの赤ちゃんとご対面。 まんまるでヘンな顔(^^;。毛深い。鼻も大きい。。。 「似ないで欲しい」と思っていたところが全部私に似てる。かわいそう。 出産後の処理をされながら、疲れていたので、うとうとと眠りそうになっていたときに、だーりんが分娩室に入ってきた。だーりんの最初の言葉。「もみあげがあったね。」 ・・・余計なお世話だ。 だーりんが出た後、看護婦さんが赤ちゃんを私の隣に寝かせて、おっぱいを吸わせた。 おっぱいがその時に、出る・出ないに関わらず、これをやることによって、その後の母乳の出方がよくなるらしい。 まだ出るわけの無いおっぱいを、赤ちゃんが一生懸命吸っていた。初めて「かわいい」と思った。
とにかく長いようで短かった妊婦生活がこれで一区切りついた。 なんにしても、とりあえず、母子ともに健康だったことを、神様に感謝して、眠りについた。
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| ●最後に [2000年08月31日(木)] |
10ヶ月ちょっとの妊婦生活、長いようで本当に短かった気がする。 やりたいことが半分も出来なかった。 わがままばかりの10ヶ月だった気がする。
この10ヶ月、このだいありぃを読んで、支えてくれた皆さんに本当に感謝します。 そして、いつも近くで勇気付けてくれただーりんにも、感謝感謝です。
これからは、妊婦生活の時のようにおきらく極楽な生活はできないだろうけど、またがんばります。 それでは続編でまたお会いしましょう♪
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